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非モテ連合国
第2章 バイト

休憩室に来訪した田中は服を着替えてテーブルに座っていた。
すると美沙が現れた。
「おはようございまーす」
「お、おはようございます……!」
あがって変な声を発する。
赤面してもなおテーブルに座り続ける田中。
美沙は更衣室で着替え、休憩室に戻ってくる。
そしてお茶をポットから汲んで喉を潤す。
(苦痛だ……死んでしまいたい……誰か俺を殺してくれ……)
だがなんと美沙が話し掛けてきた。
「……あの、田中さんって何歳でしたっけ?」
一瞬幻聴だと思ったが、そうではないと知りすぐに答える。
「え……26……だけど」
「そうなんですか? 20歳くらいだと思ってました」
そんなことを言われたことがない田中は、ぎこちなく笑むしかなかった。
美沙は更に向かいのテーブルに座り、話を続行させる。
「私22歳なんですけど、来週の水曜日誕生日なんですよ」
「そ、そうなんだ……」
非コミュ特有の技が炸裂。
会話を続けようとしない。
話題を膨らませられないのだ。
とにかく頭が回らない。
そして訪れる沈黙。
沈黙……圧倒的沈黙……!
田中は自分に殺意を抱いていた。
(なにやってんだよ……相手から話しかけてくださったんだぞ? なぜその善意善行をひねり潰す? 慣れてないから? 恥ずかしいから? ふざけるな! そんなんじゃ片付けられないほどクソなことしてんだよ俺は! 殺してぇ……こんな自分を…………話せ! 口を、耳を、脳を、神経を、意識を、研ぎ澄ませ! 戦え! 戦えぇぇぇぇぇ!!)
田中は絞りたての勇気で口を開いた。
すると美沙が現れた。
「おはようございまーす」
「お、おはようございます……!」
あがって変な声を発する。
赤面してもなおテーブルに座り続ける田中。
美沙は更衣室で着替え、休憩室に戻ってくる。
そしてお茶をポットから汲んで喉を潤す。
(苦痛だ……死んでしまいたい……誰か俺を殺してくれ……)
だがなんと美沙が話し掛けてきた。
「……あの、田中さんって何歳でしたっけ?」
一瞬幻聴だと思ったが、そうではないと知りすぐに答える。
「え……26……だけど」
「そうなんですか? 20歳くらいだと思ってました」
そんなことを言われたことがない田中は、ぎこちなく笑むしかなかった。
美沙は更に向かいのテーブルに座り、話を続行させる。
「私22歳なんですけど、来週の水曜日誕生日なんですよ」
「そ、そうなんだ……」
非コミュ特有の技が炸裂。
会話を続けようとしない。
話題を膨らませられないのだ。
とにかく頭が回らない。
そして訪れる沈黙。
沈黙……圧倒的沈黙……!
田中は自分に殺意を抱いていた。
(なにやってんだよ……相手から話しかけてくださったんだぞ? なぜその善意善行をひねり潰す? 慣れてないから? 恥ずかしいから? ふざけるな! そんなんじゃ片付けられないほどクソなことしてんだよ俺は! 殺してぇ……こんな自分を…………話せ! 口を、耳を、脳を、神経を、意識を、研ぎ澄ませ! 戦え! 戦えぇぇぇぇぇ!!)
田中は絞りたての勇気で口を開いた。

