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非モテ連合国
第2章 バイト
「お、俺の誕生日は1月なんすよねぇ」

「そうなんですかぁ。1、2月生まれの人ってなんだか不憫ですよね。クラスとかで周りが平成4月生まれだとしたら1人だけ平成5年生まれなんてこともあって」

「あ、あー確かに……ややこしいっすよねぇ……」

「……」

またやってしまう。

ボールを1度は投げ、または掴むが、それがやっとで2度目は臆してしまう。

沈黙が訪れかけるも美沙が救う。

「同窓会でみんな二十歳でお酒飲めるのに1人だけ19で飲めない人いて可哀想でした」

笑顔でそう言う美沙。

田中はぎこちない笑顔を浮かべる。

「あ、食べます?」

渡されたのは飴玉。

可愛いキャラが袋にプリントされている。

「あり……あ、ありがとう……」

それを受け取り、食す。

(惚れてまうやろぉーっ!!)

心の中で叫ぶ童貞。

田中は表には出さないものの狂喜乱舞していた。

初めて異性と会話らしいことをしているのだ。

これは童貞の田中にとって革命的であった。

その後も会話はバイトが始まるまで続いた。
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