この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
《番犬》が女に戻るとき...
第11章 カリスマな御三人
==================
《篠田くんへ》
いきなりこんなお手紙をごめんなさい。この前に先生から、篠田くんが手に大怪我をしたと聞いて驚きました。。。とっても心配です。。。早く痛くなくなるといいなって思っています。
篠田くんがこのお手紙を読んでいるということは手の怪我もよくなったってこ─……──、……
───………。
2年3組 〇〇〇〇より
==================
「‥‥‥‥」
「…どう?茜さん」
どうって言われても…
茜は便箋を零にさしだす。
「ほら…、大切にしとけよ」
「これってー」
「お前宛のラブレターだ」
しかもかなり本気な内容。
便箋を渡したあとの彼女の手には、荒く破いた封筒が残っている…。慌ててそれも零に押し付けた。