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《番犬》が女に戻るとき...
第11章 カリスマな御三人

手紙というのは不思議なもので

捨てたらバチが当たるような気がして、しかたなく大量のラブレターを彼女は保管している。そういう点では写真と似ているかもしれない。


ダンボール地で作られたレターボックス
(大きさ 60×40×50)

が茜の部屋に仲間入りしたのが四日前だ。



──顔も知らない相手からもらう熱烈な応援


どう始末すればいいのだろう


“ 今度、アイドル事務所あたりに相談の電話をかけてみようか。……案外いいアドバイスをくれるかもしれない… ”


黙って噛んでいた鶏肉のかたまりを一気に呑み込んだ茜だった。




「そういえば、最近ね…」

その横では、赤色の弁当箱から玉子焼きをとって口許に運ぶ梗子。


「3組のわたしの友達、絵美ちゃんっていうんだけど…篠田くんにお手紙を送ったと言っていたわ」


「…そ…そうか」



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