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《番犬》が女に戻るとき...
第13章 球技大会 ~汗と鉛と、苛立ちと~

「え…!?」
「わたしはこのまま出る。お前もさっさと仲間のところに戻れ」
零はたじろいだ。
それほどに、向けられた目は鋭かった──。
“ よくわかったさ… ”
ひとりになった茜は、妙に冷静になった頭で考えていた。
そして…一回戦の準備が整う。
正式な試合とは異なり
前半20分 後半20分の試合だ。
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それぞれが立ち位置につき、審判からはボールがわたされた。
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周囲の応援に熱が入る。
ホイッスルが鳴りボールが静かに蹴られた。

