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《番犬》が女に戻るとき...
第13章 球技大会 ~汗と鉛と、苛立ちと~

ピピー!
「ナイス!」
「よっしゃあ!まず1点 」
前半の終了間際
茜のアシストで4組のゴールが決まった。
シュートを決めた男子にチームメイトが駆け寄り頭をぐしゃぐしゃと掻いている。
そしてそのままハーフタイムになった。
疲れはてたスタメン達に水がわたされ、集まった者がタオルで風をおくる。
強メンぞろいだと聞いていた1組なので、前半をリードで終えたこの状況は心強い。
「…やっぱあいつら強いけど…っ、俺らもなんだかんだで経験者多いからな…!!」
「このまま勝ちいくぞ!」
「うすっ!」
男には男の意地がある。
「……//」
クラスの女子たちは、普段はだらしがない彼等を始めて違う目でみた。

