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《番犬》が女に戻るとき...
第23章 夢を語る瞳
ずれ落ちた布団から、何も身に付けていない零の…上半身だけが現れる。
「パスポート偽造に関しては、警察に届けるのはやめといてやる」
零に掴まれていた鞄を奪い返すように引っ張って、茜は彼を見下ろして立つ。
──そして彼女は向きを変え、部屋を出ていってしまったのだった。
「襲いそこねた…」
悔しがる零。
今のは完璧に、こちらが度肝を抜かれてしまった。
取り敢えず普段通りな茜の対応に、零の方もメラメラ闘志が沸いてくるというものだ──。
──…