この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
《番犬》が女に戻るとき...
第23章 夢を語る瞳


「あなた…」

「──…ハァ、っ…キミは馬鹿か」

「…っ」


左腕で彼女を、右手で本を受け止めたハルク。

彼が掴んだその本は梗子の頭に当たる寸前だった。


ハルクの登場に驚いていた梗子は

沈黙を挟んだ後で、自分がさらされていた危機を思い出して慌てて体勢を立て直した。


「ごめんなさい…!」

顔を赤くして謝る。


それはハルクに照れているのではなく、バランスを崩した自分を恥ずかしがってのことだった。



「危ないところで助かりました、わたし…その、少し急いでいたの…っ」


梗子はドキドキと興奮した胸に手を当てる。


こんなアクシデントを予想していなかったハルクも、咄嗟に助けたものの落ち着かない様子だ。


「僕がいなかったら怪我をしていた…!」

「……っ」

「Aha..──はぁ、勘弁してよ」


ハルクの性格がどうであれ人格がどうであれ、女性には紳士的に振る舞う、イギリスの上流階級で教育されたことにかわりはないのだ。



/613ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ