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《番犬》が女に戻るとき...
第27章 デートですから
まぁいいよ
今だけ、大好きなサッカーに夢中でも…
「中盤をしっかり固めろ!そのままだと、穴を狙って攻められるぞ!」
「…♪」
白熱する試合に合わせて、彼女の応援の声もマジになっている。
零は慣れているから驚かないが…
「な、なんだこの子」
「えっ!あの子が叫んでるのか、これ」
まぁ周りの男はそうもいかない。
何故ならば、今の茜はジャージ姿でもユニフォーム姿でもない。
どう見たって品のある美少女の彼女が
男顔負けのとおる声で、超、的確な声援を送っているのだから──。