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アイドルの仕事は男を誘惑することだ
第2章 手慰みの指導
「君はさあ、普段どんなことをするのが好きなの?」


球一は仕事部屋のデスクに頬杖をついて座り、こと子に相対している。


プロデューサーの高圧的な態度に、こと子はビクビクしていた。


「えっと…本やマンガを読んだりするのが好きです」


「ふぅーん。例えばどんなマンガ?」


「あの、主に少女マンガです」


「最近の少女マンガって、結構過激らしいね」


「えっ?!」


「エッチな描写もあるみたいだね。どうなの?」


こと子は頬を染め、恥じらいの表情を浮かべた。


さっきまでガキとしか思えなかった少女が、


急に女らしい顔を見せたので、球一は図らずも少し興奮を覚えた。


「確かに、ものによってはありますね」


こと子は至って冷静に答えたが、内心ドキドキしていた。
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