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アイドルの仕事は男を誘惑することだ
第2章 手慰みの指導
「君は恋をしたことがある?」


「えっ…はい…」


「それは現在進行形?」


「はい…。同じ高校の子が好きなんです」


「もうつきあったりしてんの?」


「いいえ、私のただの片思いなので。


 まだ男の子とつきあったことはないんです」


「ふうん。じゃあ男女のことは何も知らないんだ」


「…はい」


こと子は際どい質問攻めに困惑していた。


球一はそんな彼女の戸惑いを楽しんでいる。


「そんなんじゃ、アイドルにはなれないよ。


アイドルの仕事が何だか分かってる?」


「えっと…それはファンの方に楽しんでいただいたり、


夢を与えられるようなことがお仕事だと思います」
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