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『うぅ』としか鳴けない
第6章 鬼畜に鳴く悦び
車の震動も加わって、灯子はもうどうにもならないほど喘ぎまくる。

『うるさいな、灯子』

『静かになってもらわないと電車に乗れないじゃないか。まあ、それもおもしろいがな(笑)』


この状態で電車になんて乗れない!御主人様、お願い!やめて!!


「NO」と言えない灯子は、ひたすら耐えるしかない……


通勤ラッシュの時間帯は、車両によっては座席が上げられているため、相当の人数が乗り込める。

灯子は主に促され、車両の角に立たされた。

『背中を向けるな、こっちを向くんだ。』

電車はかなりの混みようで、ならば、身動きつかないくらい混んで欲しい!灯子はそう祈った。


しかし………


手も動かせる、顔も見える、まるで灯子を弄ぶための混み具合に調整したかのようだった。



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