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『うぅ』としか鳴けない
第8章 苦い過去の記憶
彼女もまた、「躾」の内容が、普通にM奴隷としてではなく、主の次期愛奴の側置き使用奴隷にすることと理解していたので、瑞葉の思考を壊滅させるためとしている。

四つん這いで首輪とハーネスを嵌める。

躯に傷をつけたりはしないが、足枷の鉄球は重くして歩かせたり、排泄管理を徹底的に行った。

『だんだん、犬っぽくなってきたわね。じゃあ、ここからは、私(わたくし)の下部になっていただくわ。』

瑞葉は、主のM奴隷なのか、女王様の奴隷なのか、わからなくなっていた。
ただ言われた通りに動くだけの生き物になっていたのだ。

プライドを壊され、人格を完全否定された時、人は人で無くなる。

瑞葉は、プライドと欲の塊だった。だから、それがもぎ取られた今、生きた屍(しかばね)でしかない。

彼女は、自分の家に瑞葉を連れて行った。



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