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『うぅ』としか鳴けない
第2章 試用期間の試練
十字に磔にされた。

『灯子、叫ぶな。堪えろ!いいな?』

『ふぁ…いぃ………』

ガタガタ震えて、返事もろくにできない灯子を主は笑った。が、

『これくらいで叫んだら、即刻捨てる。嫌なら堪えろ。』静かに言った。

怖かった…捨てられることが何より。

『はい、御主人様。』



これからやるのは、ボディピアス。

おしゃれ用とは遥かに異なる。針は畳針のように太く、麻酔はない。消毒だけ…

『猿轡はしろよ。気絶もんに激痛間違い無しだぞ。』

『そうだな。』

晒しをぐるぐる巻きにして、噛ませると、

『今出せる一番大きい声を出してみろ。』と、主が言った。

『うーーっ!』
灯子は「ぎゃあーっ」と叫んだつもりなのだが、くぐもった「うー」にしかならなかった。

『灯子、よかったな。存分に叫んでいいぞ。(笑)』



乳首に消毒液がかかった………




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