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『うぅ』としか鳴けない
第10章 灯子 第三章
『た…く…ま…様ぁ(泣)』

主は耳を疑った。
『たくまさま?!』
俺の名を呼び、ポロポロと涙の滴を落とす女は……灯子だ!

一度たりとも俺の名を発することの無かった灯子が、「琢磨」と呼び、か細い背を震わせ泣いているのだ。あの灯子が……


主は、今までに感じたことのない、胸の熱さや苦しさを覚え、目眩がした。


灯子は、主に常に忠実で、何処までも心から忠誠を誓い、如何なる苦痛や屈辱をも主が喜ぶならと、やり切り、自らの悦びにと体得する女だ。

しかし、その「強さ」は、奥底に封印した主への愛の深さに他ならなかった。ところが、主の居ない部屋に居ることが、辛く切なく、封印した女としての儚い胸の内を、張り裂けてさせてしまったのだろう。



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