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『うぅ』としか鳴けない
第10章 灯子 第三章
胸の頂を、ひとつは指でつまみ、ひとつは舌で転がしてみる。

『はうぅっ…』

のけ反り喘ぐ…

胸を突き上げ、背中に隙間がうまれると、主の片手が入り込んだ。

もう片方の手も潜り、灯子の腰を掴み、そして、俯せにした。

『背中に巻き付く大蛇が生きているようだ…』

『灯子の艶やかな肌は、どうしてこんなにも僕を惑わすんだ……』


主はどんどん灯子にのめり込んでいった。


背中に覆いかぶさるように、灯子を包み、肩から順に舌を這わせる。

シーツの上で、泳ぐ灯子もまた、蕩ける愛撫に喘ぎ、鳴いていた。

脇腹を這い、尻の膨らみを越え、脚を滑る舌……

足指に届いた唇は、熱を帯び、指を含まれた瞬間、灯子に稲妻が駆け抜けた。



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