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『うぅ』としか鳴けない
第13章 結婚への道のり
お茶をのんびり飲みながら、雑談をする習慣など無い琢磨は、時間の使い方に苦労しているようだった。

『慣れなければいけませんね。時間に追われるのではなく、時間の流れに乗るのですよ(笑み)』

琢磨に、さりげなく、小声でサポートしたのは、灯子の母。

『ありがとうございます。』


このようなライフスタイルを経験したことのない琢磨にとって、この時間はストレスではあった。

しかし、娘をひとり、嫁にもらうということは、どんな家庭の娘であっても、相手の家との繋がりをもつためには、多少なりのストレスはあるものだ。

琢磨は、頭のいい男である。世間との繋がり、自分のスキルアップを思えば、愛する女性を射止めた上に、自分も一回り大きくなれるかもしれないこの時を、素直に前向きに捉えていた。




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