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第15章 結婚への道のり〜葛藤〜

『灯子は、灯子は元気なのか？悲しい思いをしてはいないか？』

『それはもう……
申し上げにくいのですが、大変な落胆様で…お食事もほとんど摂られていません。

ですから、せめて、金崎様にお手紙でも、と、この役目を申し出たのでございます。』

『すまないな…しかし、シェフの機転のおかげで、きっと灯子も元気になるだろう。家族３人、笑って暮らせるようになるさ……』

『金崎様？身をお引きになるおつもりですか？』

『仕方ないじゃないか。俺は、子の親になったことはないが、灯子のお父上の憤りは解るさ。』

『金崎様、こちらが灯子お嬢様から預かったお手紙でございます。』

『あぁ…』