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第26章 履き違えの被虐

家の中に於いて、独裁では、家庭は成り立たないし、成長もない。

大切なことは、会話を楽しむこと。

彼が、命令口調で私をおとしめることは皆無。

お互いを尊重し合えることで、愛情も深まるし、互いの立ち位置を侵さないことも夫婦にとっては至極大切なこと。

そして、ふたりの愛の営みに、合意の下で激しく貪り合う……


『そういうことかしら？』

『絶対的な支配と献身的な受諾がＳＭで、全てはその中でまわるものだと思っていたわ……』


『人それぞれよね、きっと…。
でも、言えることがひとつあるわ。
それは、意に反して耐えるのは、破滅しか生まないということ。
合意と、話し合いは絶対に必要なのだと思うわ。』