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『うぅ』としか鳴けない
第28章 M女として生きる
琢磨の話‐‐‐‐‐‐‐


『灯子が何かを言ったんではないよ。灯子の行動だったんだ……』


あの頃、俺は、自分に家族が出来たことで有頂天だったんだ。

まあ、今から思えば、だからこそ我慢が出来たんだな……

嫌な我慢ではなかった。子供達は無条件に可愛く、愛おしい存在だったからな(笑)

初めのうちは、灯子の生活が一変したことに、灯子の身体を心配していた。おむつを代える手伝いは出来るが、おっぱいは灯子にしか出来ないからな。

そのために、いつも睡眠不足で……本当に灯子には頭が下がったよ。

検診や予防注射、離乳食作り、あげればキリがない。


しかし……


灯子は、俺の話に上の空になり、次第に視線が合わなくなった。


『あ…、そうかもしれない……』


いや、俺のタイミングが悪いんだ。
俺は、そう思った。
そう、初めのうちは……




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