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電池切れ
第3章 32歳・・2度目の同窓会


30超えたら月日の流れがハヤイよねぇ・・


そんな年寄りじみた台詞を口にするようになった

32歳の時。

待っていた、心の底から待っていた

同窓会が開かれることになった。


あれから5年たったからそろそろ・・と

好恵から電話をもらい

早速前回幹事をやった連中に連絡を入れ、

集まることになった。





駅前の居酒屋には、真樹子以外のメンバーが顔をそろえた。

真樹子は今回幹事はできない。

昨年結婚した彼女のお腹には今、赤ちゃんがいるからだ。



「真樹子がみんなによろしくって。

 同窓会にはできたら参加するってさ。

 今7か月だっていってた。生まれるの、楽しみだね」


「そっかぁ、いいねぇ、幸せそうで。

 ところで美月も結婚したんでしょ?」



隣りに座る香織が話題を私にふると、男子3人はいっせいに声をあげた。



「えー!結婚したのかよ、いつ?

 なんでオレに言わねーんだよぉ」




斜め前に座る和弘が立ち上がって、私の横に座り込む。

その様子を、悟は黙ってみていた。



「29の時にね。もう3年も経ってるから

 こんな話聞いても新鮮味がないでしょうよ」



私は手にした枝豆の皮をクルクルと回しながら、視線を

悟にそっと向けてみた。

5年前と同じ・・

その瞳が私の体をうづかせた・・

待ってたよ・・

そう言っているように・・見えた・・







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