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電池切れ
第8章 50歳・・現実・・それでも
電池切れで
動かないおもちゃの車をいじる悟の姿・・
その背中に手を回し、彼の頬に
自分の頬を寄せて、温もりを感じ取る。
「私は離れていったりしないよ。だって・・
幼なじみでしょ、セックス込みの」
店内を見渡して、
誰もこちらを見ていないことを確認してから
素早く悟にキスをした。
ようやく・・
悟に笑顔が戻った。
「なんか新しい作戦でも考えようよ!」
カラカラと笑う私につられて
悟も声をあげて笑い出した。
快感なんてどうにでもなる。
だって・・
私達の気持ちは・・
電池のように
切れたりしないから・・・
end