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電池切れ
第3章 32歳・・2度目の同窓会
会合が終わると、5年前と同じように
私と悟が
駅でみんなを見送った。
2人共、実家に帰るって、うそついて・・
「お疲れさま、また次回ね」
4人の姿が見えなくなってから、私達は
あのホテルへと向かって歩き出した。
人けのない道を、暗いことをいいことに
悟は私の腰を抱きながら歩く。
私もぴったりと・・体を押しつけた。
5年経って少し部屋の中が変わっている。
そのことには気づいたが、ゆっくりと言葉を交わす間もなく
私と悟は互いの唇を求めた。
ピンと張りつめたシーツの上で、
私達は5年の空白を埋めるかのように
体の隅々にその手を伸ばし、愛撫し、
互いがこのうえない喜びを訴える様子を
幸せな気持ちで眺めた。
「待ってた・・またこうやって
悟に抱かれるのを・・ずっと待ってたの・・」
私のすがりつくような声を、悟は嬉しそうに受け止めていた。
「オレも・・この日を楽しみにしてた・・
美月がどんだけいい女になってるか・・確かめるのを・・」
悟も待っていてくれた・・
私はもう一度自分から体を重ねて喜びをねだった。
恥ずかしがることなく、すべてを開く。
シーツはすっかり・・しわくちゃだった・・