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電池切れ
第8章 50歳・・現実・・それでも
今度は私がうつむいた。
ショックで顔が上を向かない。
そんな私の頬に悟が唇を寄せる。
「さっきからおまえのシャツいじったり、
中をのぞいたりしてただろ。
もしかして美月を前にしたら戻るかも、そう思って
必死に自分を掻き立てた。
おまえの手がオレの腿をはっても・・
ダメだった。
まったく反応しないんだよ・・ゴメン・・」
すごく寂しそうな悟の横顔・・
眉間に寄せた皺が、その辛さを表すように
私の心にも刻まれる・・
それを見てたら欲望も薄れた。
代わりにこの大切な男の傷ついた心を癒してあげないと・・
そう思った。
あんなにも私を喜ばせてくれた彼を、
見捨てたりなんかできない。
手放すことも・・
基本を思い出せ・・私達は・・
友達だ。