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~大人のための官能童話集~
第4章 三幕‥赤ずきんちゃん◆
「はぁ……シルヴァ、あの、でも…どこへ行くの?」
逞しい腕でシルヴァはニーナを抱き上げ、扉の外れた出入口へと足早に向かう。
そこから見える外の様子からオレンジ色の光が木々から差し込み、今は夕刻であるとニーナは気付いていたのだ。
――とは言え、ここから村まではかなりの距離がある。
元々ここに泊まるようにと母からは命じられていたぐらいなのだから、当然今から森を下ろうとすれば夜になってしまう。
夜の森は危険だ。
だから、ここを出て行こうとするシルヴァにニーナは思わず問いかけていた。
その問いに対してのシルヴァからの返事は、一言。
「俺の家だ」
――であった。
To be continue...