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~大人のための官能童話集~
第5章 四幕‥赤ずきんちゃん◆
「ん? あぁ……」
ニーナの様子に気づいたシルヴァは顔を上げ、目線を彼女の下半身に向ける。
(? ……あ)
どこを見ているのかと、シルヴァの視線が向かう先を目で追い、ニーナも自分自身の行動に気付かされる。
そこでシルヴァの視線の意味を知り、羞恥にニーナは更に頬を赤らめた。
薬で朦朧としながらも、僅かな理性はまだ残っていたらしい。
(でも……)
けれどその一方で本能的な部分も顔を出し、物欲しげな瞳でシルヴァを上目遣いに見つめた。
――しかし、ニーナは知らずにいた。
服を剥いだ下にある肌には、複数の男に弄ばれた跡が残っているのを。
それをシルヴァの目に晒せばどうなるのかなど、ニーナはこの時予想もしていなかった。
当然あの時、ニーナの裸をよく見もしていなかったシルヴァはその事実を知るよしも無く。
恥ずかしそうに頬を染めたニーナの表情を見て、シルヴァは少しばかり苛めたい欲求に駆られた。
「……直接触って欲しいのか?」
「…………っ」
卑猥な響きを含めた声音でわざと囁くように問いかける。