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バックヤードの誘惑
第4章 昼の顔と夜の顔



指先で美佐江の頬をつくと、そのまま乳房までなぞっていく。

かすかに身を反らすと、

バカにしたような笑い声をあげながら

パンツのファスナーをおろし手を入れる。



「・・やめて・・」



手首をつかんだものの、力はほとんど入っていない。

まるで導くためにあてがっているかのようで、

なんの役にも立っていなかった。


そのままショーツの中まで和樹の手が入り込む。

核心を触れられるとまた、体が反り返る。

またしても・・湿っていた。



「やっぱおまえ・・好きだな・・連日濡れちゃうのかよ・・」



・・なんだよ、おまえがかき回すから・・



和樹の言い様にムッとしながらも

拒まない自分が嫌になってきた。

でもほんとうに・・

連日交わるようなことになったらどうしよう・・

期待しながらも後のことを冷静に考える気力は、

まだ美佐江の中に残っていた。

そして和樹もまた、

同じように欲望を押さえつけていた。



「さすがにねぇ、毎日はダメだよね。

 やりすぎてオレの痕跡が旦那にバレたら大変だ」



男には・・わかる、と聞いたことがある。

自分の形と違っている・・

それがわかるというがはたして本当なのだろうか?

それよりも、

和樹の体に慣れ過ぎて

夫とのセックスの時にその違いに心や体が動いてしまったら・・

それこそ自分から白状するようなものだ。



「しばらくはこうして・・

 指先でかわいがって我慢するさ。

 1年近いんだっけ?旦那としなくなってから。

 そろそろやっておきなよ。1年近くしなくていい旦那なら、

 その間にたっぷりしておけるからさ」



唇をむさぼるように包み込む。

和樹が舌を滑り込ませてこじ開けると、

美佐江の舌もしっかりと答えを返した。


・・なんで・・こんな男に・・


目じりに涙をためながらも、和樹とのキスを止めなかった。

彼の指先から伝わる快感に腰を揺らした。

そして小さな決意を秘める。

来週あたり・・伸彦にせがんでみよう、と。

そうしたらまた・・和樹に抱いてもらえる・・


乾いた体の人妻は、とにかく潤いが・・

欲しかった・・




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