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バックヤードの誘惑
第5章 はじけた・・


夫以外の男に体を開かれてから

10日が過ぎた頃、

美佐江はベッドの中で夫の体に手を伸ばした。

毎晩疲れて帰ってくる伸彦だが、

明日は休みだということもあってか、

ひさしぶりだからとサービス気味に求めてくれた。



彼の舌はいつも、下から攻めはじめる。

大きく足を開かせると、

閉じないようにしっかりと両腕で押さえつけ、

泉の壁を舐めまわす。

体が弓のようなアーチをつくると、指も使いだす。


泉はあふれかえり、すぐにでも受け入れられる状態になった。

早速伸彦は挿入の体制をとった。


・・もう少し・・もっと乳房も・・・


前戯に物足りなさを感じながらも、

入ってくる夫を喘ぎ声とともに迎え入れる。

突き上げるように入ってくる・・それが彼の癖・・

大きな振動を受け止めながら、2人の体はリズミカルに動く。

彼の息遣いは次第に粗さを増してくる。

そして小刻みな動きを繰り返して・・

とどめのように大きく突き上げる。

2回・・3回・・・伸彦の動きが止まった。


すぐさま美佐江の中から抜き去って、

体を大の字にして余韻を引きずる。

もう彼は満足したようだ。


・・もっとかわいがって欲しかったのに・・


伸彦の体に自分の身を寄せようと体をずらすが、

彼が手を伸ばしてくることはもうなかった。

何度か大きく呼吸をした後、早々と眠りに落ちていった。


そんな夫の横顔を見つめていたら、

美佐江の中で何かがはじける音がした。

これじゃあよその男に体を開いても仕方ない、

私は悪い事なんかしていない、体が求めるんだからどうしようもない・・

とうとう気持ちまでもがボーダーラインを越えた。


セックスをしたい・・誰と、じゃなくて誰でもいい・・

この体を潤わせてくれるのなら、和樹のような男でもかまわない・・


じりじりと体を離し、美佐江も伸彦に背を向けた。

体を丸め、布団をすっぽりとかぶり、

和樹との揺れを思いおこしながら

眼を閉じた。
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