この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
バックヤードの誘惑
第5章 はじけた・・
「眼がね・・潤ってるんだよ。
頬も緩んでるし、口元も・・
あ、こりゃやったなって、わかっちゃうんだよね・・」
久しぶりに夫に抱かれた安心感が顔に出ていた、ということか。
美佐江はコクリと頭を動かし、答えた。
「そっか、そりゃよかった!
ね、次旦那が遅くなる日っていつ?
今度はちゃんとラブホに連れて行くからさ」
弾む和樹の声が波打って聞こえる。
それは嬉しさからか、悔しさからか、
性欲の渦に引きずり込まれる不安からなのか・・
そして明後日だ、と答えた自分の声も、
頭の中を反響しているように聞こえた。
「よっしゃ!明後日な!」
はしゃぎながらまたしても
スカートの中をかき回す和樹に、
ドサッと体をあずけてしまった美佐江の唇が、
懸命に呼吸を繰り返していた・・