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『先生』
第3章 20歳
「佐瀬先生?さっき、『あの田島』っていいましたよね?
『あの』ってなんですか?」
「あ?あぁ。田島はな俺たち講師の間でちょっと有名だったんだよ 」
「え?」
「授業は一応まじめにしてるけど
質問は一切しない。わかっているだろう問題も手も上げない。
受験ってものに無関心で、ライバル心も薄い。
かと思えば、模試ではいい成績をとってくる」
「・・・」
「な?講師の立場から見えると不思議ちゃんだろ?」
「不思議ちゃんって・・・」
「ま、そーゆー意味で『あの田島』だよ」
焼き鳥を食べながらニカっと笑った先生は
とても『あの』佐瀬先生ではなくて
バイト先の先輩講師の顔だった・・・
「田島は何曜日に入ってんの?」
「火木土です」
「お前・・・彼氏いないのか?」
ムッッ
いないですけど・・・
『あの』ってなんですか?」
「あ?あぁ。田島はな俺たち講師の間でちょっと有名だったんだよ 」
「え?」
「授業は一応まじめにしてるけど
質問は一切しない。わかっているだろう問題も手も上げない。
受験ってものに無関心で、ライバル心も薄い。
かと思えば、模試ではいい成績をとってくる」
「・・・」
「な?講師の立場から見えると不思議ちゃんだろ?」
「不思議ちゃんって・・・」
「ま、そーゆー意味で『あの田島』だよ」
焼き鳥を食べながらニカっと笑った先生は
とても『あの』佐瀬先生ではなくて
バイト先の先輩講師の顔だった・・・
「田島は何曜日に入ってんの?」
「火木土です」
「お前・・・彼氏いないのか?」
ムッッ
いないですけど・・・