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『先生』
第5章 先生か男か?
へ~
先生ってこんな本を読んでるんだ。
先生の本棚を眺めていると
「好きなの持って行っていいぞ」
と台所から声がした。

ふふふ。
先生の本だぁ。

それだけで私にはどんな本よりも価値があって意味があった。

数冊を本棚から抜き取るとローテーブルの前に座って
中を軽く見ようとぺらぺらとめくった。

「何にした?」
そういうとコーヒーを持った先生は
テーブルを挟んだ向かい側ではなくて私の隣に座った。
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