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若社長と秘書子の攻防
第2章 セカンドラウンド
「社長……? 雲行きがなにやら怪しいようですので、本日はここまでということで……」
死の恐怖を切実に覚えた私は、薄ら笑いを浮かべて申し上げてみる。
「なにを馬鹿なことを。雲一つない晴天だ」
ですよね。そうですよね。
夏の天気が変わりやすくとも、今日は終日晴れの予報でした。天気で誤魔化そうだなんて浅はか極まりない行為でしたとも。
重々承知はしていましたが、悪あがきでもしなければ正気を保っていられない乙女……処女心をどうにか解ってくださいよ!!
「コンドームも準備してある。なにも問題ない」
大ありです! 特にその大きさが!!
「最初だからできるだけ早く済ませるようにはする。最初だからな」
「2回言わなくて結構です!!」
「そうか、ならはじめてもいいな?」
「一応お伺いしますが……よくないと申し上げたらやめては……?」
「キミは男がこの状態で放置されるのが、どれほど辛いか解っていないのか」
「……」
申し訳ありませんが解りかねます、とは言えませんね。雰囲気的に。
腹を括るしかないようです。この場合は腹を捌かれる覚悟ですかね。
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