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若社長と秘書子の攻防
第2章 セカンドラウンド



 乏しい膨らみに吸い付く社長の、形いい頭をぐいぐいと押す。


 しかし虫でも払うように、ぽいっとその手は投げ出され……って私は虫ですか!? 無視ですか!!?


「たった今終わったばかりですよね!? 私の記憶が正しければ、ですが」


「キミの頭はそれほど悪かったのか? 記憶喪失なのか? それとも僕の教え方が甘かったのか? ん? どうなんだ?」


 いやいやいや! 矢継ぎ早に質問されても困るんですが。


 そういうことを言っているのではなくてですね。処女喪失した女にもう一度とか、どこまで鬼畜なんですかってことをですね!!


「性交渉は週6回以上と言ったはずだ。今週の残りはあと3日。1日2回はノルマだ」


「ノルマぁ!? このようなことを申し上げるのはいささか胸が痛みますが……」


 払われた手を戻し、社長の頭を挟む。そしてにっこりと笑みを向ける。


「性交渉にノルマがあるとおっしゃる社長は頭のネジどころか回線が壊れていらっしゃるようですね。今後は私がしっかりと教育してさしあげましょうか」


「ほう? 僕を教育、だと? 相変わらずいい度胸だな」

 
 ついさっきまで、愛を交わした男と女の間らしからぬ暗雲が立ち籠める。


 素肌の上ではバチバチと光線が弾け、肌が焦げそうだ。


 だけど私は負けるわけにはいかない。ここで引いたら女が廃る! 否、肉体が崩壊してしまう!


 私と社長の攻防は、この先もまだまだ続きそうだ。










…to be continued.
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