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若社長と秘書子の攻防
第3章 ラストラウンド
最後は向かい合い、抱き締めあい、キスをして共に果てる。
衣服以上に息を乱し、ぐったりとしている私を社長はソファーへと運ぶ。
「時間だ。キミはしばらく休んでから帰宅しなさい」
憎たらしいくらい涼しい顔をし、情事の“じ”の字も感じさせず、社長はネクタイを直し、髪の乱れもすばやく直す。
「帰宅って……。私にも仕事がですね……」
「一人で立てもしないのに? その状態でまともに仕事ができるとでも?」
ふん、と鼻で笑われる。誰のせいですか、誰の!!
「これは社長命令だ。帰って身体を休めなさい」
職権乱用も甚だしく、社長は不遜に言う。
「ですが……」
「休めておいたほうがいい。帰ったらまたたっぷりと可愛がってあげるから、そのつもりで」
にやりと笑った社長はセクハラ光線を残し、社長室を出た。
帰ったら……なんておっしゃいました!?
聞き間違いですよね? そうですよね!?
誰でもいいからそうと言ってください!!
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