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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第9章 天然娘は計算できない!?
カタカタ...明らかに不自然な動きで薫が手を動かして湯飲みが揺れる。
「あっ...あーれー」
え?薫は棒読みで言いながら湯飲みを俺の下半身に落とした。
はぁー!?熱っ...くない?
下半身が水浸しになってしまったが、熱いどころかむしろ冷たいくらいだし、というかただの水...?
「ああっ!!私ったら、すみません。直ぐに拭きますので」
薫は異常にわざとらしい口調で、ちゃぶ台に置かれていたタオルで俺のズボンを拭きながら再び考え込む仕草を見せた。
「え...えーっと...」
そして振り返ってポケットから何か紙のような物を取り出して、それに視線を落としてしばらく沈黙する。
「そうだっ!!染みになっちゃいますから...えーっと...脱ぎましょう!!」
「何やってんの...?」
「...えっ?」
いや、えっ?って俺の台詞なんだが、とりあえず薫が持っている紙をひったくってみる。