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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第9章 天然娘は計算できない!?

ああー...俺が何もしないと泣き止まないのね...
布団の側に置いてあったティッシュを渡すと、薫はそのティッシュで涙と鼻水を拭く。

「ごめんなさい...私...今まで...友達とか...一人もできなくてぇ...」

えぇー...なんか語り出したよー...
とりあえず脳内で増税への危機感とか考えながら深刻な表情を作る。

「それで...私が書いた絵も...オタクだとか...キモいとか馬鹿にされてて...漫研以外で褒めてくれたの、先輩が初めてだったから...どうしてもお礼がしたくて...」

ふーん、妹の件は建前だったのね。
その心意気や良しじゃよ?

「でも、私そんな事全然わからないからぁ...頑張ってネットの掲示板で聞いたり...資料読んだりしてて...」

はいそこっ!!そこで間違っちゃったね!!ネットで聞くとか...何知恵袋で?
薫が再び黙りこんでしまったので、俺が沈黙を破るしかないようだ。

「うん...その気持ちは嬉しいよ。お礼って何しようとしてたの?」
「やっぱり...男の人って...エッチなお礼が好きだって意見が...一番多かったので...」

コイツ大丈夫か!?絵を褒められただけで股開こうとかぶっ飛び過ぎだろ...
いつか相当痛い目見るだろうなぁ...
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