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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第10章 転校生は御嬢様!?
たぶん...今日は転校生が来ます。
いきなり何言ってんの?って思うだろうけど、経験からの推測なのよね。
昨日の帰りのホームルームで行われた席替え...俺は一番後ろの窓際というベストポジション...の隣の席になり、ベストポジションは空席だ。
こんな不自然な席になったら高確率で転校生が来るというのが俺にとっての常識だ。
「空いてる席に座りなさい」ってなるんだよね。
てか、空いてる席っていうか...席が空いてる状況がおかしいんだが、そこは気にしちゃダメよ?
同じく六月という不自然なタイミングにも触れちゃダメ...あるがままを受け入れよ。
とりあえず転校生というのはハーレムにおいて欠かせない存在だという事ですよ。
平気で同じクラスに二人も三人も美女がやってくるパターン有るからな?
最初のクラス分けどんだけバランス悪かったんだよ...
...と、触れてはいけない現象にベタベタ触れていた時、ガラガラとドアが開き、担任の男性教師が教室に入って来た。
「よーし、お前ら席に着けー。ホームルーム始めるぞ」
わいやわいやとした教室の喧騒が治まると、教師はドヤ顔で言う。
「今日から転校生が来る事になったぞ」
その言葉に俺以外の生徒がざわついた。
ほらね?素晴らしい御都合主義でしょ?