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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第10章 転校生は御嬢様!?
男子の期待と不安が一斉に高まる。
安心しろ...女だ。それもたぶん美少女です。
でもぉ...直ぐに俺の女になるんですけどねー?お前らモブはモブ同士でイチャコラしてな。
と、声に出したらリンチされそうなゲスい事を考えている内に、教師はドアの方向に手招きしていた。
ドアが開き...丁寧に一礼してから教室に入って来たのは...うん、美少女だって知ってた。
サラサラな黒髪を揺らして優雅に歩く姿は、俺を含む全てのクラスメートに「あっ...この娘育ちが違うわ...」と思わせただろう。
転校生は担任に促され、穏やかな声音で自己紹介をする。
「高宮女子高校から来ました。大河内 沙織里(オオカワウチ サオリ)です。この辺りは父の故郷ですが、私にとっては初めての場所ですので色々と不安もありますが、どうか宜しくお願い致します」
説明しよう!!高宮女子高校とは、かなりの御嬢様高であるっ!!以上!!
沙織里は長い黒髪で、一見直美と被るようだが、キリッとした顔立ちの直美とは正反対におっとりしていて、品の良さを感じる振る舞いにも全く傲慢さや嫌味を感じさせない。
胸はそこそこ膨らんでおり、ぽっちゃりまではいかなくても全体的に柔らかい印象を受ける。
「皆仲良くしろよ。じゃあ席はあそこの空いてる席に座ってくれ」
「はい、わかりました」
これまた丁寧に御辞儀をした沙織里は、予想通りに俺の隣の席に向かって歩いた。