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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第10章 転校生は御嬢様!?

「嬉しい...本当に...嬉しいです...」

沙織里は今にも泣きそうな顔で言った。
あー...この娘女子高じゃなかったら簡単にヤられてたな...
ちょろ過ぎて場合によっては今日抱けるかもしれないくらいだ。

「この学校ならもっと友達できるって。変に力入れないで自然体でいればいいからな?」
「はい。正直転校は不安でしたが...隼人さんにそう言って頂けると、なんだか前向きになれました」

沙織里がもう本当に可愛い笑顔を見せてくれるようになり、ちょうど目的地に到着した。
するとその場所で...フィクションでしか見た事の無い車が視界に入る...

「あっ、もう迎えの車が来ているようです。今日は本当にありがとうございました」

リムジン...だと...!?
沙織里が御辞儀をしている間に驚愕の顔を直して笑顔を取り繕う。

「ああ、また明日な」
「はい。また明日」

スーツを着た男がドアを開け、沙織里がリムジンに乗り込む。
これ家が原因だろ...リムジンで下校とかそりゃ敬遠されるわ...
想像以上の御嬢様だった沙織里...本人のガードは緩そうだが、この御嬢様を狙うのはハイリスクじゃないの...?
こうして、なんとも扱いに困る御嬢様は俺クラスメートとなったのである。
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