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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第2章 王道!?幼なじみ

「凄い痛かったけど...最後の方は...少し気持ちよかったよ...?」

案の定少しも優しくできなかった俺がしばらく凛子の頭を撫で続けると、ようやく落ち着いたらしい凛子は赤面を隠すように俺の胸に顔を埋めた。

「俺もめっちゃ気持ちよかった。またしたいな...」

この時に俺を見詰めた凛子の問い掛けるような表情の意味は、何年も経過するまで気付けなかった。
凛子は俺にちゃんとした告白をして欲しかったのだろう...
欲望に支配された俺が言った言葉のニュアンスは...ただ肉体関係を求めるだけの物だった。
結局...凛子が求める言葉を俺は言わなかった...
それどころか...凛子が一瞬だけ悲しげな瞳を見せた事を気にもせず、俺が凛子の返答を待っていたのだ。
凛子は取り繕った笑みを浮かべた...

「うん...私もしたい...毎日でもいいかなぁ」

毎日はちょっと...でもこれで...夢のハーレムの一歩目を踏み出せたな。
そんな最低な事を思ってしまうのが俺という人間だ...

この時の俺は全く気が付いていなかったが...
俺の初恋は...実は随分と前から始まっていて...体を重ねる事によって...終焉を迎えた。
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