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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第2章 王道!?幼なじみ

現在共に下校中である幼なじみの姫宮 凛子(ヒメミヤ リンコ)。先ずはこの女を記念すべき童貞卒業の相手にしようと思う。あわよくばだが...
凛子は少し地味なタイプで、肩まで伸びる緩やかな黒髪と、全体的な大人しいイメージで忘れられがちだが、良く良く見れば普通に可愛い方の部類だ。
現に一度や二度は告白された事があるようだが、全て断っている。

「はぁ...隼人はモテるから良いよね...」

会話の内容が色恋沙汰になった頃、凛子は大袈裟な溜め息を吐いて言った。
凛子がこんな話題を提供するのは、単に女子が好きな話題という事以外にも、どこかの誰かさんに何かアピールしたいという邪な考えも含まれるのだろう。
いつもなら何気なくあしらうのだが、今日からそういうのは辞める。
そのどこかの誰かさんである身としては、正直に答えるのもやぶさかではない。

「そうだなぁ...俺ってモテるよな」
「...え?」

凛子は予想外らしい俺の返事にポカンとして立ち止まった。
どうせ「モテねーよ」って返したら「そっ、そんな事ないもんっ」とか言うんだろ?
もういいよそうゆうの...めんどくせぇから...
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