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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第4章 どじっ子教師とイケナイ関係!?

春という季節は美しい...
深緑に染まる木々が桜の葉を運ぶ心地好い風に揺らされ、川のせせらぎとはまた違う風情の音色を奏でる。
その穏やかな音色に誘われた小鳥達も、木々の音色に合わせ楽しげな鳴き声を披露し、楽譜の無いコンチェルトで人々の心を浄化していくのだ。

...と適当な事を考えてしまうくらいに今の俺は上機嫌だ。ちなみにコンチェルトの意味は知らないし、ここは人工物に囲まれた学校で小鳥の代わりにカラスが窓の外で騒いでいる。
やっぱり童貞を卒業するというイベントは人生に華を添えるね。二日間で経験人数が二人になるなんて貴重な体験もできたし、もうテンションが上がり過ぎて心臓の鼓動がコン...コンチェルトはもういいや。

今は待ちに待った放課後だ。芽衣に捕まる事もなく...というか避けられてるだけかもしれないが、とにかく自由なのだ。適当に美女を探しつつ、無理なら凛子に連絡するという完璧な布陣で校内を適当に彷徨いている。

生徒会室にでも行ってみようかなー。そろそろ年上のメンバーを加えたいし。
あー、どっかにフラグが転がってねーかなー。
という馬鹿な事を考えながら角を曲がった瞬間何者かと衝突し、その人物が持っていた本が床に散らばった。
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