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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第4章 どじっ子教師とイケナイ関係!?
いくらなんでもここまでベタなフラグは...いや、俺ならわりと遭遇する。なんなら食パン喰わえた女とだって衝突するレベルだ。
「ごっ...ごめんねっ、大丈夫...って川端君っ!?」
ぶつかった相手は生徒ではなく教師だった。俺のクラスも受け持っている科学の教師で、名前は南条 美咲(ナンジョウ ミサキ)。本人曰く天然らしい波打った肩まで伸びる黒髪と、愛らしい瞳に細くて赤いフレームの眼鏡が色っぽさを感じさせるが、美咲はかなりおどおどした性格で授業中も噛みまくるので、教師らしい威厳も26という年齢も感じさせない。
服装も白を基調としたシャツに長い黒スカートという地味な物で、化粧も薄くあまり大人の女性と言えない...と思えば胸の膨らみに関してだけは...というか...むちむちした肉付きの良い体だけは本当に大人だ。
「いえ...俺もぼーっとしてたんで、コレどっか運ぶんですか?」
「うん。科学準備室にね」
科学準備室...放課後人気の無い場所...
「量も多いし手伝いますよ」
「えっ...?そそ、そんなっ...悪いよ...」
「どうせ暇ですから」
俺が本を拾い始めると、美咲は顔を赤くして礼を言った。