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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第5章 生徒会室はナニするトコロ?
「どっ...どんな風に変態なんですか?」
あっ...あまりの衝撃的な発言に素になっちゃった。
俺が触るのを辞めて少し喰い気味に身を乗り出すと...直美は顔を隠すように俺の胸元に顔を埋めた。
そのまま沈黙してしまったのだが、ここで返答を急かすような野暮な真似はしない。
俺の経験では、待ってればきっと答えてくれるはずだ。
脳内であみんの「待つわ」のサビを流しながら直美の背中を撫で続け、少しの間だけ生徒会室が静寂に包まれる...つーかサビしか知らねぇ...
サビの後半をサミングで誤魔化していた頃、直美はようやく口を開いた。
「私は...変態なんだ...」
うん!!それさっき聞いた!!
「普段は生徒達に...完璧だの...真面目だの...そんな事を言われてはいるが...誰も...本当の私を見てはくれなくて...」
ほほう...俺も本当の先輩なんて考えた事も無かったな。マジで完璧人間だと思ってた。
「それも仕方のない事なんだ...私はずっと...外面を取り繕って...全てを偽って生きてきたのだから...たぶん...隼人君が私に持っている印象も...全部偽物だ...」
安心しろ...その美脚は本物だ。