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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第6章 爛れた休日?
それは運命の出会いだった...
空から降ってきた不思議な少女と、冒険家だった父を亡くした少年...
少年は父が見たという天空の城の存在を信じ、少女はその城を狙う政府の人間、城への並々ならぬ執念を抱く大佐に捕らえられてしまう。
複雑な想い...少年は少女を救い出す事を決意し、大佐を追う。
天空の城は実在した...少年の父は嘘つきなんかじゃなかったのだ。
しかし....その城の文明を利用した大佐は、その城の科学力を用いて多くの人間の命を奪う。
そんな大佐を野放しになんかできない...少年と少女は最後の選択を選ぶ...今、二人は手を握り...強固な意識を込め...呪文を唱える....
「.....バルs【ピンポーン...】
おいいいいいい!!!!誰だよ!!!最高の場面で呼び鈴鳴らしてんじゃねーよ!!!
今は土曜日の昼前だ。自宅のリビングで昨日録画しておいた映画をのんびりと視聴していると、独り言まで言いだす程のめり込んでいた俺の高揚感を呼び鈴に邪魔されてしまった。
「...ったく...はいはーい...」
目がぁ!!目があぁ!!!と叫んでいるテレビを一旦消しておいて、母さんが残した熱い想いも一気に冷めてしまった俺は、あの地平線(玄関)へと向かう。