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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第6章 爛れた休日?

「隼人っ、今日暇だった?」

玄関を開けると、そこにはラフな私服姿の凛子の姿があった。
ああー...うん、知ってた。女が来るフラグだろうとは思ってた。

「まあ暇っちゃ暇だけど。どうかした?」

いい気分を邪魔されたとはいえ、突然女が訪問して来るシチュエーションが嫌いな男は少ないだろう。アポ無しで構わないからどんどん来て貰いたい。
そんな時に限って両親が不在というのも、俺の持つ才能の一つだ。

「お昼まだだったらさ、私が作ってあげようかなーなんて思って」
「マジ?助かるわ。どうぞ」
「うん、お邪魔します」

凛子は本当に良くできた女だ。映画を観終わったらインスタントラーメンでも食べようと思っていたのだが、母親が昼飯を用意していない事すらフラグだったとは...
凛子を招き入れ、リビングのソファーに腰掛ける。

「冷蔵庫の中身適当に使っていいかな?」
「おう、たぶん足りない事はないと思うぞ」
「わかった。ちょっと待っててね?」

手料理と聞けば急激に空腹を覚えてしまうが、ここで「40秒で支度しなっ」というのはさすがに失礼なので大人しく待つ事にする。

凛子がキッチンに立つ姿は初めて見るなぁ...というかフラグがベタ過ぎて逆に怖いくらいですよ。
そろそろ俺の前にも女の子が降ってくるかもしれない。
一応トランペットの練習しておこう...
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