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俺もう鈍感のフリ辞めるわ
第8章 会長の性癖は想定外!?

【ピンポーン...】直美が住むマンションの呼び鈴を押す。
はい押した!!押したよ?もう始まるよ?約束守ったよ?
俺の巻きの精神が伝わったのか、ドアの向こうからこちらに走ってくるような足音が聞こえてくる。
ドアが開くと...いつもとだいぶ印象が違う紺のジャージ姿の直美が、照れ臭そうにはにかんでいた。

「やあ、待ってたよ隼人君。こんな格好で悪いが、隼人君の前では...自分を偽るのは辞めようと思ってな」
「いえ...新鮮な先輩が見られて嬉しいです」

ホントだよ...ジャージって美人が着たらこんなに凄いとは...
紺色が落ち着いた大人の女というイメージを醸し出しているし、ダボッとしたタイプじゃないので美しいボディーラインも伺える。
俺が普通に見とれていると、直美は俺の背にあるドアの鍵を閉め...そのまま俺の胸に顔を埋める。

「ありがとう...それに、どうせ直ぐに脱ぐ事になるんだから問題無いな?」
「...っすね...」
「今から楽しみだよ。さあ、狭い家だがあがってくれ」

全校生徒の憧れの先輩の部屋...
全体的に暗い色のシックな感じがまた大人っぽい。
置いて有るのはテーブル、勉強机、ベッド、本棚といったシンプルな構造で...もうね...匂いがヤバイ...媚薬的なお香でも焚いてんの?ってくらい良い匂いがする。
直美は積極的で、無言で俺の手を引くとベッドに座らされ、直美も隣に座る。

大人の空気だ...さっきまでブランコでポエム考えてた自分が恥ずかしい...
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