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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第24章 《巻の弐―夢を売る男―》
こんななりを醜男がしていれば、それこそただの茶番か気違いかと思うところだけれど、この男、かなりの上男だ。むろん、〝今光源氏〟と異名を取る泰雅ほどではないが、そこそこにはモテるだろう。
「姐(ねえ)さん、大丈夫かい、怪我は?」
と、外見からは想像できない、かなりまともなことを言われ、泉水は眼を瞠った。
「やだね、そんなに熱い眼で見ないでおくれよ。そりゃア、私は若い娘なら放ってはおかないような良い男だけど、生憎と女に趣味はなくてね」
「姐(ねえ)さん、大丈夫かい、怪我は?」
と、外見からは想像できない、かなりまともなことを言われ、泉水は眼を瞠った。
「やだね、そんなに熱い眼で見ないでおくれよ。そりゃア、私は若い娘なら放ってはおかないような良い男だけど、生憎と女に趣味はなくてね」