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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第24章 《巻の弐―夢を売る男―》
「大丈夫よ。私は別におつやちゃんをどこかに連れていこうなんて考えてるわけじゃないから。お菓子は本当に持って帰って良いの。持って帰って、おばちゃんと一緒に食べてね」
 できるだけ安心させるように優しく言うと、おつやはそれでもまだ少し疑わしげな眼を向けている。
「それよりも、少しだけ話を聞かせてくれるかな。おつやちゃんは、さっきは何で一人、泣いていたの? おばちゃんとは今日は一緒に来たんじゃなかったって言ってたよね」
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