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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第24章 《巻の弐―夢を売る男―》
「でも、あたしはそんな話は信じないもん。おっかさんは、いつだって優しかったんだよ。きっと家を出たのだって、何か理由があったんだと思う。だから、あたしがおっかさんを探すことにしたの。もし困ったことがあって、帰ってこられないのなら、あたしが見つけ出して一緒に連れて帰ってあげようと決めたんだ」
「じゃあ、今、おつやちゃんは、おばあちゃんやおばちゃんと一緒に暮らしてるのね?」
念のために問うと、おつやはかぶりを振った。
「じゃあ、今、おつやちゃんは、おばあちゃんやおばちゃんと一緒に暮らしてるのね?」
念のために問うと、おつやはかぶりを振った。